
さて、いよいよ本題に入りましょう。
従業員を経営者的思考にするためには、何が必要か?
まずは、考えるクセをつけることが必要です。
「当たり前だろ、そんなこと!」
と思うでしょうが、では貴方の会社は考えるクセをつける仕組みを導入していますか?
ほとんどの中小企業では答えられないでしょう。
仮に答えたとしても、
「うちの会社は会議をたくさんやっている!」
「従業員にアイデアを出させている!」
くらいでしょうね。
時間がもったいないのではっきり言いますが、会議をたくさんやっても無駄!
従業員は上司からの命令で仕方なくアイデアを出している!
これが現実・・・。
やらされ感がただよう会議やアイデア提出は、従業員のやる気を下げるだけです。
では、具体的にどうしたらいいのか?
手法はいくつもありますが、代表的で即効性のある方法をご紹介します。
貴方が日常生活で体験した嬉しい・楽しいサービスを列挙する

これは従業員個別に出してもらう方法と、チームで行うブレーンストーミング(略して「ブレスト」)という方法があります。
どちらでもかまいませんが、併用するとより効果は上がります。
例えば個人別の場合、日報や週報などで上記のネタを書くように指導します。
これは自分の仕事と直接関係がなくてもOKです。
自分がされて嬉しかったことなどは鮮明に覚えていますし、それほど頭を使う作業ではありません。
ようは、楽しみながら考えるクセをつけていくのです。
そのサービスを自社のサービスに転換・応用する

ステップ1で出てきた内容を今度は会社全体やチーム単位で自社のサービスや商品にパクれないかどうか検討します。
パクると言う言葉は適切でないかもしれませんので、転換・応用としましょう。
基本的には以下のルールに基づいて検討します。
@毎週1回必ず企画会議を行う
A制限時間1時間を厳守
B制限時間がきたら強制終了
C頭が活性化する時間(なるべく朝の時間帯)を使う
会議はだらだらやっても疲れるだけですし、いいアイデアなんて絶対にでません。
まずは従業員に考えるクセをつけさせることが最初の目的なのです。
そして会議中はラフな感じで進めて下さい。
会社の会議室を使わず、近くのファミレスなどでやってもいいでしょう。
良いアイデアは、異なる環境で生まれることが多いのです。
また、雑誌や本などを持ち込んで事例を調べるのもいいでしょう。
チームを編成する

楽しい企画やアイデアがでてきたら、それを実行するメンバーを募集します。
これはあくまでも募集です。
絶対に社長や上司がメンバー決定をしないで下さい。
このメンバー編成で口を出すと、従業員のやる気が下がる場合がありますので。
本当にやってみたい人だけが立候補して、チーム編成を行うのです。
失敗しても決して怒らない

これは非常に大事な部分なのですが、自分たちでやりたいという企画が仮に失敗しても、絶対に怒らないで下さい。
ここで怒ってしまうと、従業員はかなりへこみます。
そして、怒られるくらいなら、もう自分たちのアイデアは出さない・・・という感情を持ってしまうのです。
アイデアを出して、実行したということは非常に素晴らしいことです。
普通の人にはできません。
なぜなら普通の人は守りに入るからです。
可もなく不可もなくという考え方が、中小企業にとっては最大のダメージです。
インテル元会長の言葉を借りれば、
「決断が正しければベスト。決断が間違っていても許される。最悪は守りに入ること。守りは失敗につながる」
ということですよ。
ではこのような場合、経営者はどうしたらいいのか?
怒るのではなくて、「なぜこの企画が失敗したのか?その理由を分析して報告して下さい」とだけ言いましょう。
そこで反省をし、次の戦略を立てるのです。
日本の大手メーカーなんて、1つの商品を発表するまでに数多くの失敗を繰り返しているのですから。
失敗自体は責めることではなく、むしろそれに挑戦した気持ちを褒めてあげて下さい。
こういったことをあきらめずに繰り返すことによって、会社は強くなっていくのです。
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